訪問看護師まさこの介護全力応援日記

介護を少しでも楽に!をコンセプトに、介護に奮闘しているみなさまを一人で全力応援しています。

介護での使い捨て手袋を何とか節約する方法

 介護において、日々の節約はとっても大事ですよね。

特に「使い捨て手袋は値段が高い!」

そのような声はたくさんの訪問先で耳にします。

 

介護で使う手袋は

作業のしやすさから、ぴたっとした密着性の高いものを使用しているご家庭が多いと思います。

ゆるいビニルタイプの手袋だとすぐ外れたりしますし、訪問系のサービス事業所側からぴたっとしたタイプの手袋の準備を依頼されるケースもありますよね。

私たちの訪問看護ステーションでも、ぴたっとしたタイプの常備をお願いしています。

 

でもやっぱり値段が高い。

あたり前のように購入を家族に依頼している身でありながらも薬局で値段を確認して高いなあ、負担だろうなあと思い、複雑な気持ちになります。

おむつの次にコストがかかっているかもしれません。

 

値段は、薬局などではひと箱(100枚入り)で700円~800円程度します。

ネットでまとめて購入すると安いものが手に入ります。

しかし購入してみて使ってみると破れやすく、かえってすぐになくなってしまったという声もあります。安いものはそのぶん破れやすいなど耐久性に不安があることが多いです。

 

そして介護者世代の方でネットショッピングを駆使している方はまだ少数派です。

店舗で買う方が圧倒的に多いです。

 

さらに、値段が高いのに毎日使うのですぐなくなってしまいます。

訪問看護師が摘便(便を指で掻き出す)や浣腸をする、痰の吸引をする場合はもっと減りが激しいかもしれません。

実際のところ摘便は手袋を二重にさせていただいているし、確かに申し訳ないと思いながら、なるべく枚数を最小限にと考えながらも、ある程度の量は使っています。

 

そこでなんとか対策を取りましょう。

いくつか挙げます。

 

 

その1.処方を活用する

これは知らない方がまだまだ多いのですが、自宅で療養するために必要な衛生材料(手袋など)を薬と同じように処方として医師が出してくれる、というものです。

 

・衛生材料が包括されている在宅療養指導管理料等

・衛生材料等提供加算

など病院側が点数として加算していると処方が可能であったりします。

 

療養者さん本人についている病名や家でどのような医療的管理が必要であるか、などいろいろと処方に至るには条件が必要です。

条件に該当していれば、必要なぶんだけ定期受診日に内服薬と同様に処方してもらうことが可能です。

 

私が訪問している利用者さんにも、訪問看護師が週に2回浣腸と摘便のために訪問しているので、1.5か月に1回の定期受診時に、手袋1箱100枚入りを2箱処方されている方がいらっしゃいます。

他にも定期的に痰の吸引が必要な方には吸引で使うカテーテル(痰を吸うときに口に入れる管)に加えて手袋が処方されている方がいます。

 

 

一度かかっている医療機関の外来看護師や主治医に相談してみてはどうでしょうか。

医療系職種出身者のケアマネージャーや病院所属のケアマネージャー、私のように病院付属の訪問看護師も詳しいかもしれません。

 

 

 

その2.安い手袋も常備して、隣に置いておく

 用途に応じてぴたっとしたタイプの手袋とゆるいタイプの手袋を使い分ける癖をつける

という方法です。

これは介護者もですが、訪問するサービススタッフにも使い分けを実施する習慣を自然につけさせることがねらいです。

ゆるいタイプの手袋であれば100枚入りが100円均一などで安価に手に入ります。

おむつの交換や褥瘡(床ずれ)の処置にはぴたっとしたものを使用し

手先の細かい作業が必要ではない状況の時にはゆるいタイプの手袋を使用するように習慣づけましょう。

 

訪問先でぴたっとしたタイプの手袋のみきちんと常備してくださっているご家族はたくさんいらっしゃいます。しかしそうするとぴたっとしたタイプでなくてもよい場面でもその手袋を使うしかないので、少しもったいないなと思うことがあります。

 

前述のように2種類のタイプを並べておいてくださると

訪問看護師はコスト意識が高い人が多いので、必要な場合だけぴたっとしたタイプを使い、そうでない場合はゆるいタイプを使います。

 

そうした日々の積み重ねが手袋代を節約することにつながります。

 

 

その3.手袋を開封した日付を箱に書いておく

 これは心理作戦です。(笑)

訪問先で、手袋の箱に開封した日付が記載されているお家がありました。

私はこれを見て

 

コスト意識の高い家族だ!

減り具合をきっちり管理されている!より慎重に最低限の量を使わなくては!

 

という気持ちになりました。

普段から最小限の使用にとどめるよう努力をしていますが、

この方法は訪問したスタッフに、より心理的にそれを意識付けさせる効果があります。

私はこれは賢いなあと思いましたし、自分が介護者としてサービスを受ける側になったら実践しようと考えています。

 

 

いかがでしたでしょうか?

かなり個人的な意見での手袋節約方法でした。

また他にも良い方法が発見できたら追記していきます。