ショートステイ利用中、介護者が自由な時間を有意義に過ごすための3つのコツ
介護をされているみなさん、
療養者さんがショートステイ(短期入所サービス)利用期間中は介護から離れ、体も心もリフレッシュするための貴重な時間ですよね。
でも、
・急な発熱があったため対応をどうしたらよいかと電話がかかってきた
・急に調子が変化したので受け入れ継続が難しい、迎えに来てほしいと電話があり、旅行をキャンセルせざるを得なかった
・少しの熱ですぐ確認の電話がかかってきて、友人との外出に集中できなかった
など、ショートステイ先とのやりとりや急なお迎えの依頼で、
せっかくの気分転換の貴重な時間が有意義に過ごせず終わってしまったということが、けっこうあるみたいですね。
私も訪問先でこのような声をたくさん聞きます。
調子が悪くなっちゃったなら仕方がないんですけど、
唯一の息抜きの時間が台無しになると
本当に残念な気持ちになりますよね。
そんな状況をなるべく回避して、気兼ねなく気分転換したいですよね。
私も普段介護を頑張っているご家族のみなさまには
ショートステイ中は、何も気にせず好きなように過ごしてほしいと思っています。
それをすることで、また頑張ろうって思えたりしますしね。
そこでショートステイ利用中の自由な時間を有効活用するために
私がアドバイスするのは次のことについて実践することです。
1、施設側が対応できる範囲を把握する
2、状態変化時の対応を具体的に伝えておく
1ができたら2を実践するという流れです。
一つひとつ説明していきますね。
1、施設側が対応できる範囲を把握する
標準的な対応、体調変化時の対応などは施設によって違います。施設での医療スタッフの配置数や施設の方針がそれぞれ異なるからです。
例えば、
発熱時にはどの程度対応してくれるのか、
痰の吸引はどの程度実践してくれるのか、
普段自宅で実施している排便方法をどの程度やってくれるのか、
尿の管(膀胱留置カテーテル)のトラブル時はどの程度対処してくれるのか、
などなど様々あります。
療養者さんに起こりうること、普段から気を付けていること、
などに絞って施設側に質問しておきましょう。
初回の利用時に施設側と話す機会があると思います。あるいは契約時に話をするタイミングがあるかもしれません。細かい点まで聞いて把握しておくことが重要です。
直接聞くことが難しかったり、聞き忘れてしまったら、
ケアマネージャーを介して確認してもらいましょう。
把握できたら、次のステップです。
2、状態変化時の対応を具体的に伝えておく
例えば発熱時です。
〇38.5℃以上の発熱があったら、この座薬を使ってください。主治医からは頓服として使用するよう指示をきちんと受けています。
〇体によく熱がこもるので、かけものは薄くていいです。
〇一度首をアイスノン(氷枕)などで冷却して様子をみてください。
〇一度座薬を使って、首を冷やしたりしても熱が下がらなければ、自分(家族)に連絡をください。それまでは連絡はナシでいいです。
上記のようなかんじです。
具体的な対処法を伝えておくのと、
どの段階で電話連絡をしてほしいのかを明確に伝えることが重要です。
これを伝えないと、たとえば微熱の段階でまず連絡が来て、そのあと座薬を使うので念のためまた電話が来て…などと頻繁に電話がかかってきてしまいます。
施設側も利用して日が浅いと、日常的に療養者さんをみているわけではないので、心配になります。この状態変化はよくあることなのだろうか…?と不安になります。
また、後々「なんで連絡してくれなかったんですか?」などと言われてしまうことを回避するためにも、取り決めがない場合はとりあえず報告だけでも、と電話を入れます。
さらに、解熱のための薬剤使用についてはきちんと「医師からの指示がある」と伝えないと使用してもらえないことが多いですので注意が必要です。施設の看護師はあくまで医師の指示のもと与薬行為をしなければいけませんので。
他の投薬についても同様です。きちんと医師から処方されており、どのような場合に使うか指示がされているときは、その旨を明確に伝えておきましょう、
前述したような取り決めは細かくて伝えるのが大変かもしれません。ですので、連絡ノートのようなものを活用するとよいでしょう。文章で一度書いておけば、2回目の利用以降も活用できます。
施設側としても、多少細かくても取り決めがしっかりされていると安心して受け入れることができます。また、毎月利用していくうちに施設側も普段の状態や対処法を自然と覚えてくれます。
そういった意味からもショートステイは定期的に利用していくことがとても有効なんです。
↓この記事でそれに関する意義は記載しているので、よければ参考にしてくださいね。
kaigozenryoku-masako.hatenadiary.com
いかかでしたでしょうか?
よければ参考になさってください。
そして、ショートステイ利用中はしっかりと羽を伸ばす時間にしてくださいね。