ちょっとひとやすみ ~いろいろなものを利用した洗浄用ボトル~
自宅で介護をするにあたり、
ベットの上で陰部を洗浄したり、
褥瘡(床ずれ)の処置をしたり、
手浴や洗髪をしたり、
そういった場面ってありますよね。
洗浄専用のボトルを購入するのはけっこうな値段がします。
というか洗えればなんでも良いので、高いものを買う必要なんてありません。
さまざま訪問先で、いろいろな日用品の空きボトルなどを活用して上手に洗浄用ボトルとして活用されている方がたくさんいます。
いろいろ紹介していきます。
ペットボトルの空き容器
これは大多数の方が活用していますね。キャップ部分にキリで穴を開けてシャワーのようにします。
穴を一つにすれば少量ずつ出ますし、穴を3つ程度にすればまさにシャワーのように出ます。常時家にあるものだと思うので、汚れたらすぐ新しいものにできるのも手軽さの一つですよね。
意外なデメリットとして、洗浄中にボトルを圧迫した際にペットボトルがへこむ音がうるさい、気になるという意見があることです。確かにペコペコ音がします。気になり始めてしまったら、別の容器を使うとよいかもしれません。また同じペットボトル容器で柔らかめのものを使うとペコペコ音はしにくいです。
余談ですが、ペットボトルのキャップにキリで穴を開ける際には、キャップの内側から外側に向けてキリを刺すようにしましょう。逆から刺して穴を作るときれいに水が出てきません。水がぼろぼろ~と出てくる感じになってしまいます。
また穴を開ける際の微妙な角度も大事なんです。一つ穴ならどのようでも構わないのですが、
3つ穴を開ける場合、3つの穴にそれぞれキリを垂直に刺しましょう。ななめなど角度がついた状態で開けると、いざ水を入れて洗浄したときに3つの穴それぞれから別の方向に水が飛び出てしまい、周囲がびしょぬれになってしまいます。
言葉で説明は大変難しいのですが
一度作って使ってみるのが一番です。そしてうまくいかなければまた作ればよいのです。
食器洗い洗剤のボトル
ペットボトルに比べると少し容量が少なめですが、手の小さい女性でも扱いやすいでしょう。ボトル本体を手で押す加減で水量を調整しやすいというメリットがあります。
また、頭の部分を押して引っ込めておくと水が出ないので、倒れてしまったときにも助かりますよね。食器洗い洗剤ボトルの特性を上手に活かすことができます。
また、ペットボトルのように使用しているときにペコペコ音はしません。
100均で売っているマヨネーズボトル
お好み焼き用に細くマヨネーズが出せるタイプのボトルです。一度に5列ほどマヨネーズが細く出せます。このタイプは洗浄にはもってこいの本体の握りやすさ、柔らかさなんです。5か所から水が出るので優しく洗浄するには適しています。
100均ではマヨネーズボトル以外にもソース用の詰め替えボトルなどキッチンコーナーにはいろいろとプラスチックやシリコン製の詰め替えボトルが並んでいます。手に取ってご自身の手にフィットするサイズ感や使いやすさを確認して適したものを選ぶことをおススメします。
また詰め替え用ボトルのメリットとして、使用後にボトルそのものを洗浄しやすいという点があります。衛生的ですね。
変わり種:はちみつのボトル
小さいサイズではないですよ。大きな容量のボトルです。おそらく600ccほどの大容量容器です。それを活用されていた主介護者さまは男性でした。手が大きいので扱えたのでしょうね。キャップが付いているので、倒れた時も安心です。また、ずんぐりと大きいボトルなので、置いた時の安定感がありました。女性には大きくて扱いづらいかもしれません。
普段私が訪問している利用者さんのお宅は
圧倒的に最初にご紹介したペットボトルの空き容器を活用されている方が多いです。
ですが、最近は100均でなんらかの詰め替えボトルを購入して活用されている方も多いです。
それぞれの介護スタイルに適したものを選べると良いですよね。