訪問看護師まさこの介護全力応援日記

介護を少しでも楽に!をコンセプトに、介護に奮闘しているみなさまを一人で全力応援しています。

訪問看護師が本当に伝えたい、介護が楽になる3つの心得

 介護は終わりが見えません。

いつまで続くのだろうという気持ちになることもあるかもしれません。

 

介護がこれから始まる人、長年続けて来た人、家族の介護疲れが気になる人、

これから挙げる3つのことを少しだけ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

1、情報共有しやすい環境を整える

 自宅で介護をしている場合、多くの人が介護保険でさまざまなサービスを利用していると思います。ヘルパー、訪問入浴、訪問看護、デイサービス、ショートステイ…などなどたくさんのサービスがあります。

 

たくさんのサービスを利用することで介護も格段に楽になりますし、たくさんのプロフェッショナルが関わるので心強いですよね。

でも困るのが情報共有の手間。

 

尿や便は出たか、食事量はどうか、熱はあるのかないのか、水分はどれだけ摂っているのか、昨日の受診結果はどうだったか、

などといった質問をいろいろな場所、いろいろな人に聞かれます。

 

みんな情報が欲しいので仕方ないのですが、

 

同じこと何回も聞かれると、だんだん疲れてきますよね。

 

これを回避しましょう。

 

そのために活用するのが壁掛け用のカレンダーです。

ひと月ごとにめくるタイプで数字の下に少しだけ文字を書くスペースがあるものだと良いでしょう。

 

日付の下に、下記の要領でその日のことを書きます。簡単な数字や記号で書くことがポイントです。

 

排尿があれば正の字で記録

排便があれば〇や◎で

下剤を使ったのであれば「ゲ」と書くなど

熱が出たとき、発疹が出たときなど、変化があったときも記入しておくとよいでしょう。

 

記号や決まりごとは自由に決めてください。

 

看護師やヘルパーによく聞かれる事項に絞って書いても良いでしょう。

オリジナルのマークを作ってもおもしろいかもしれません。

 

尿の管が入っている人は尿量を書いていました。

便の量を観察する必要がある人は便の量を〇の大きさで表現していました。

大きな〇が濃い字でついていたりするとクスッと笑えてしまいます。

 

 

介護ノートなどをきちっと作って記録していく人もいますが

カレンダーをおすすめします。

なぜなら書くスペースが限られているため、簡単に必要な情報だけ書く習慣がつき、

それが結果的に日々の負担軽減につながるからです。

 

また、一目で多くのスタッフに情報を知ってもらうことができます。

スタッフが訪問したタイミングで介護者が不在でも問題なく情報が伝わります。

 

 

さらにカレンダーだと一ヶ月間の経過全体を見られるので

1週間前、2週間前との違いなどが評価しやすいのです。

それは体調不良の早期発見にもつながります。

 

そして受診の時にはそのカレンダーをスマホで撮影しておけば良いのです。主治医や看護師から最近の様子を聞かれた時に撮影したカレンダーの画像を参考にすれば、一週間、数週間、一ヶ月単位での経過を伝えやすくなります。

 

 

ぜひ、試してみてくださいね。

 

 

2、「泊り」のサービスを「定期的に」利用する

 

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ちょっとひとやすみ ~いろいろなものを利用した洗浄用ボトル~

 自宅で介護をするにあたり、

ベットの上で陰部を洗浄したり、

褥瘡(床ずれ)の処置をしたり、

手浴や洗髪をしたり、

そういった場面ってありますよね。

 

洗浄専用のボトルを購入するのはけっこうな値段がします。

というか洗えればなんでも良いので、高いものを買う必要なんてありません。

 

さまざま訪問先で、いろいろな日用品の空きボトルなどを活用して上手に洗浄用ボトルとして活用されている方がたくさんいます。

いろいろ紹介していきます。

 

ペットボトルの空き容器

これは大多数の方が活用していますね。キャップ部分にキリで穴を開けてシャワーのようにします。

穴を一つにすれば少量ずつ出ますし、穴を3つ程度にすればまさにシャワーのように出ます。常時家にあるものだと思うので、汚れたらすぐ新しいものにできるのも手軽さの一つですよね。

 

意外なデメリットとして、洗浄中にボトルを圧迫した際にペットボトルがへこむ音がうるさい、気になるという意見があることです。確かにペコペコ音がします。気になり始めてしまったら、別の容器を使うとよいかもしれません。また同じペットボトル容器で柔らかめのものを使うとペコペコ音はしにくいです。

 

 

余談ですが、ペットボトルのキャップにキリで穴を開ける際には、キャップの内側から外側に向けてキリを刺すようにしましょう。逆から刺して穴を作るときれいに水が出てきません。水がぼろぼろ~と出てくる感じになってしまいます。

また穴を開ける際の微妙な角度も大事なんです。一つ穴ならどのようでも構わないのですが、

3つ穴を開ける場合、3つの穴にそれぞれキリを垂直に刺しましょう。ななめなど角度がついた状態で開けると、いざ水を入れて洗浄したときに3つの穴それぞれから別の方向に水が飛び出てしまい、周囲がびしょぬれになってしまいます。

言葉で説明は大変難しいのですが

一度作って使ってみるのが一番です。そしてうまくいかなければまた作ればよいのです。

 

食器洗い洗剤のボトル

ペットボトルに比べると少し容量が少なめですが、手の小さい女性でも扱いやすいでしょう。ボトル本体を手で押す加減で水量を調整しやすいというメリットがあります。

また、頭の部分を押して引っ込めておくと水が出ないので、倒れてしまったときにも助かりますよね。食器洗い洗剤ボトルの特性を上手に活かすことができます。

また、ペットボトルのように使用しているときにペコペコ音はしません。

 

100均で売っているマヨネーズボトル

お好み焼き用に細くマヨネーズが出せるタイプのボトルです。一度に5列ほどマヨネーズが細く出せます。このタイプは洗浄にはもってこいの本体の握りやすさ、柔らかさなんです。5か所から水が出るので優しく洗浄するには適しています。

100均ではマヨネーズボトル以外にもソース用の詰め替えボトルなどキッチンコーナーにはいろいろとプラスチックやシリコン製の詰め替えボトルが並んでいます。手に取ってご自身の手にフィットするサイズ感や使いやすさを確認して適したものを選ぶことをおススメします。

また詰め替え用ボトルのメリットとして、使用後にボトルそのものを洗浄しやすいという点があります。衛生的ですね。

 

変わり種:はちみつのボトル

小さいサイズではないですよ。大きな容量のボトルです。おそらく600ccほどの大容量容器です。それを活用されていた主介護者さまは男性でした。手が大きいので扱えたのでしょうね。キャップが付いているので、倒れた時も安心です。また、ずんぐりと大きいボトルなので、置いた時の安定感がありました。女性には大きくて扱いづらいかもしれません。

 

 

 

普段私が訪問している利用者さんのお宅は

圧倒的に最初にご紹介したペットボトルの空き容器を活用されている方が多いです。

ですが、最近は100均でなんらかの詰め替えボトルを購入して活用されている方も多いです。

それぞれの介護スタイルに適したものを選べると良いですよね。

排便を「コントロール」するという考え方

  介護を頑張っているみなさま、療養者さんが便秘や下痢だととても心配になりますよね。

排便状態は健康状態を示すバロメーターのようなものだと私は思っています。

 

とにかく自然に便が出ること

 

それってとても大事。確かに大事。

 

でもでも自然に任せていると…

 

「軟らかめの良い便が毎日数回少しずつ出ています。オムツの交換が頻繁で大変だけど

、自然に出るのが一番なんでしょう?

だから、まあ、こんなもんかと思ってやってます。」

 

こんな声、私はよく聞きます。

あなたもそう思っていませんか?

 

そんなことないんですよ。

排便はですね「コントロール」するものなんです。

そもそも自然に出るのが良い

というのは普通に日中活動しているような人たちに当てはまることです。

 

介護が必要な方たちは

活動量が十分ではないので

腸の動きが活発ではないことが多いです。

また、筋力も落ちているので

便を出すときにいきむ力が十分ではないことが多いです。

 

そのような理由から、

便をスッキリまとめて出すことができず、

まるで ところてんのように

後ろから押し出されて少しずつ少しずつ出る

 

あるいは便秘

 

そういった状況になってしまいがちです。

 

 

ですので、便をすっきりある程度まとめて出すために「コントロール」してあげることが大切です。

また、コントロールすることで介護する側も頻繁な便の処理に悩まされることがなくなります。

 

では具体的に「コントロール」するとはどういうことか?

 

それは意図的にまとめて出す日を作る、ということです。

 

利用している介護保険サービスはありますか?

たとえば、デイサービスを週に2回(月、木曜日)利用している場合。

デイサービス利用中に排便があるように下剤で調整をしましょう。

下剤をお持ちであれば、効果が出る時間を考慮してデイサービスに行く前に使用します。あるいは、デイサービス利用中に下剤の座薬を使用してもらうといった依頼をしましょう。

 

他にも訪問看護を利用している場合は、訪問の時に浣腸と摘便(指で便を掻き出す)で出してもらう方法があります。

 

ヘルパーさんを利用している場合は、ヘルパーさんが来る時間帯に合わせて効果が出るように下剤をあらかじめ使用するとよいでしょう。

この方法は下剤の効果時間を把握するために苦労するかもしれませんが、何度か続けるうちに効果が出てくる時間がわかってきます。少し根気が要りますがやってみてください。

 

 このように、排便を意図的にすることで、定期的にまとめて便を出せるので、日に何度もダラダラと出ることを防げます。すると介護の手間も減ります。さらに、お尻に便が付着している時間が長いと皮膚トラブルのもとになるため、それも防げます。また、排便がすっきりあることでお腹のスッキリ感を得られ、食欲が改善されることもあります。排便を「コントロール」することはメリットが多いんです。

 

注意点ですが、これまで述べた提案は前提として、下剤や浣腸などいろいろと薬剤が処方されている必要があります。まずは排便習慣について主治医に相談しましょう。現状の排便状況を具体的に伝えると、適切な下剤や浣腸、あるいは整腸剤や軟下剤が処方されるでしょう。

下剤や浣腸は市販もされています。ですが、リスクが大きいです。

体の状態や疾患に合ったものを使用しないと思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。ですので、きちんと医師から処方してもらいましょう。

 

 

 

介護の大変さやどこまで効率化したいか、といったことも踏まえて

よければ実践してみてください。

ショートステイ利用中、介護者が自由な時間を有意義に過ごすための3つのコツ

 介護をされているみなさん、

療養者さんがショートステイ(短期入所サービス)利用期間中は介護から離れ、体も心もリフレッシュするための貴重な時間ですよね。

 

でも、

・急な発熱があったため対応をどうしたらよいかと電話がかかってきた

・急に調子が変化したので受け入れ継続が難しい、迎えに来てほしいと電話があり、旅行をキャンセルせざるを得なかった

・少しの熱ですぐ確認の電話がかかってきて、友人との外出に集中できなかった

 

など、ショートステイ先とのやりとりや急なお迎えの依頼で、

せっかくの気分転換の貴重な時間が有意義に過ごせず終わってしまったということが、けっこうあるみたいですね。

私も訪問先でこのような声をたくさん聞きます。

 

調子が悪くなっちゃったなら仕方がないんですけど、

唯一の息抜きの時間が台無しになると

本当に残念な気持ちになりますよね。

 

そんな状況をなるべく回避して、気兼ねなく気分転換したいですよね。

私も普段介護を頑張っているご家族のみなさまには

ショートステイ中は、何も気にせず好きなように過ごしてほしいと思っています。

それをすることで、また頑張ろうって思えたりしますしね。

 

そこでショートステイ利用中の自由な時間を有効活用するために

私がアドバイスするのは次のことについて実践することです。

 

1、施設側が対応できる範囲を把握する

2、状態変化時の対応を具体的に伝えておく

 

 

1ができたら2を実践するという流れです。 

一つひとつ説明していきますね。

 

1、施設側が対応できる範囲を把握する

 標準的な対応、体調変化時の対応などは施設によって違います。施設での医療スタッフの配置数や施設の方針がそれぞれ異なるからです。

 

例えば、

発熱時にはどの程度対応してくれるのか、

痰の吸引はどの程度実践してくれるのか、

普段自宅で実施している排便方法をどの程度やってくれるのか、

尿の管(膀胱留置カテーテル)のトラブル時はどの程度対処してくれるのか、

 

などなど様々あります。

 

療養者さんに起こりうること、普段から気を付けていること、

などに絞って施設側に質問しておきましょう。

初回の利用時に施設側と話す機会があると思います。あるいは契約時に話をするタイミングがあるかもしれません。細かい点まで聞いて把握しておくことが重要です。

直接聞くことが難しかったり、聞き忘れてしまったら、

ケアマネージャーを介して確認してもらいましょう。

 

把握できたら、次のステップです。

 

2、状態変化時の対応を具体的に伝えておく

 

例えば発熱時です。

〇38.5℃以上の発熱があったら、この座薬を使ってください。主治医からは頓服として使用するよう指示をきちんと受けています。

〇体によく熱がこもるので、かけものは薄くていいです。

〇一度首をアイスノン(氷枕)などで冷却して様子をみてください。

〇一度座薬を使って、首を冷やしたりしても熱が下がらなければ、自分(家族)に連絡をください。それまでは連絡はナシでいいです。

 

上記のようなかんじです。

具体的な対処法を伝えておくのと、

どの段階で電話連絡をしてほしいのかを明確に伝えることが重要です。

これを伝えないと、たとえば微熱の段階でまず連絡が来て、そのあと座薬を使うので念のためまた電話が来て…などと頻繁に電話がかかってきてしまいます。

施設側も利用して日が浅いと、日常的に療養者さんをみているわけではないので、心配になります。この状態変化はよくあることなのだろうか…?と不安になります。

また、後々「なんで連絡してくれなかったんですか?」などと言われてしまうことを回避するためにも、取り決めがない場合はとりあえず報告だけでも、と電話を入れます。

 

さらに、解熱のための薬剤使用についてはきちんと「医師からの指示がある」と伝えないと使用してもらえないことが多いですので注意が必要です。施設の看護師はあくまで医師の指示のもと与薬行為をしなければいけませんので。

他の投薬についても同様です。きちんと医師から処方されており、どのような場合に使うか指示がされているときは、その旨を明確に伝えておきましょう、

 

 前述したような取り決めは細かくて伝えるのが大変かもしれません。ですので、連絡ノートのようなものを活用するとよいでしょう。文章で一度書いておけば、2回目の利用以降も活用できます。

 施設側としても、多少細かくても取り決めがしっかりされていると安心して受け入れることができます。また、毎月利用していくうちに施設側も普段の状態や対処法を自然と覚えてくれます。

そういった意味からもショートステイは定期的に利用していくことがとても有効なんです。

 

↓この記事でそれに関する意義は記載しているので、よければ参考にしてくださいね。

 

kaigozenryoku-masako.hatenadiary.com

 

 

いかかでしたでしょうか?

よければ参考になさってください。

そして、ショートステイ利用中はしっかりと羽を伸ばす時間にしてくださいね。 

尿の管を自宅でストレスなく管理するコツ(膀胱留置カテーテル)

 最近では尿の管(膀胱留置カテーテル)を入れたまま自宅で生活を送る方、たくさんいらっしゃいますよね。

介護者の方の中には「今回の入院中から尿の管が入っちゃって…。管理していけるか心配なんです。」という声をよく聞きます。

確かに尿の管が入って、それが体につながっていて生活しなくちゃいけないなんて

家でできるのかな…と不安になるのは当然だと思います。

そこで、尿の管(膀胱留置カテーテル)を自宅で管理するときのコツを私なりの視点でお伝えします。

 

 

 

1、尿の管が入ったことで介護が楽になる!?

 尿の管が入っていると、こんな仰々しいもの家で管理しろなんてとんでもないって思うかもしれません。でも、管理のポイントさえつかめば、介護が今までより楽になった!ラッキー!とさえ思えますよ。管が入ってしまったことは仕方ないので、前向きに考えるようにしましょう。

 

よく考えると良い点がたくさんあるんですよ。

 

・おむつ交換をしなくてよい。(便は別ですよ)

・それに伴っておむつかぶれの心配も減る。

・どれだけ尿が出ているか把握しやすくなる。

・尿の色で脱水なのかどうか、水分が足りているのか判断しやすくなる。

 

とくに一番最初の「おむつ交換をしなくてよい。」が一番大きな利点ですよね。

おむつから尿が漏れてシーツまでぐっしょり…なんて心配ももうありません。

 

 

2、難しく考えず、管理のポイント①~③をおさえる

 管を管理するうえで大切なことはいろいろあるのですが、本当に大切なポイント3つに絞りました。

難しく考えず、以下の①~③を実践してみてください。

 

 ①逆流させない

 おしっこが管を通って膀胱に逆流してしまうと、菌が体に入り込んでしまいます。

防ぐコツは簡単です。尿が溜まるパックを常に膀胱より下になるようにしましょう。 

寝ているときも、車いすに座っているときもです。習慣化させていきましょう。

 

 ②水分をたくさん摂る

 使っているうちに尿の管の内側に、尿に含まれるいろいろな成分が付着して

どんどん内径が狭くなり、管が詰まりやすくなってしまいます。防ぐことはとにかく水分をたくさん摂って、尿をサラサラにしてどんどん体の外へ出してあげることです。

疾患によっては医師から一日に摂ってよい水分の量が決められていることがあるため、その場合は「尿の管が入っているから、水分を多めに摂ったほうがいいみたいだけど、どの程度飲んだらよいか?」と医師に相談しましょう。

 

 ③時々管をしごく

 たくさん水分を摂っていても、自然な尿の流出の勢いだけでは、尿の内側に付着したいろいろな成分を流しきることができず、結局管が詰まりかけてしまうことがよくあります。これを防ぐために、管をしごく習慣をつけることをおススメします。

 

具体的な方法は

透明な管の部分を両手でにぎにぎするようにしてもよいですし、指にまきつけてぐにぐにとする(手縫いの糸をしごくようなイメージ)でもよいでしょう。

製品にもよりますが、管は冬場に固くなりがちです。冬は特に管の柔軟性が失われているのでしごく習慣が大切です。

しょっちゅう管をしごくクセをつけておくと、管が詰まることを予防できます。

 

 

3、管が詰まるときは何をしても詰まる!あなたのせいではない

 尿の管が詰まらないように、トラブルが起きないようにといろいろ書いてきましたが、

実はやれることを全部きちっとやっていても、管が詰まってしまうことはあるんです。

特に私の印象だと、季節の変わり目に管が詰まりやすくなると感じています。

 

尿の成分は体調や環境などさまざまな要因で変化します。

また、尿の色や浮遊物の量、性状は本当に千差万別です。同じような対策をしていても、詰まりやすい人、詰まりにくい人、と差があります。不思議なものですね。

 

ですので、できる限りのことをしていても詰まることはあります。

まれではなく、よくあります。

 

ですので、自分を責める必要は全くありません。

 

詰まったなと思ったら、訪問看護師か、病院の外来に連絡して交換してもらいましょう。

 

4、管が入っている生活に少し遊び心を取り入れる

 

 入院中だけ一時的に管が入り退院間際には抜くというケースは多いのですが、

退院間際にも抜けず、その後在宅生活に移行する場合、これから先どこかのタイミングで抜くことができる方はとても少ないです。

 

管が入っている生活になってしまった…これから先も抜けないのか…。

 

不安でいっぱいですよね。

でも1~3でお伝えした内容を参考にしてください。

そして、尿の管とともに生活するのだから少しでも楽しくなるよう工夫してみましょう。

 

尿の管がついていると、つい外出が億劫になりますよね。人目が気になりますよね。

そこで、尿が溜まるパックを目隠しするカバーを使ってみましょう。

 

パックのサイズに合わせて手作りされる方

100均で売っている、小さめのエコバッグや、洗濯用ネットを活用する方

袈裟懸けのバッグを活用する方

 

など様々な方がいらっしゃいます。

 

尿の管も,もはや体の一部です。

服を楽しむように、尿の管のカバーで個性を出してみるのは

素敵なことだと思います。

 

 

 

以上が尿の管を自宅でストレスなく管理するコツでした。

 

参考になれば幸いです。

 

高齢の方の爪に関する管理のコツ~手ごわい巻き爪、分厚い爪と共に生活するには~

 

 高齢の方の爪は、巻き爪や、爪そのものが分厚くなって指に乗っかっているように見える爪など、大変個性的ですよね。そんな爪は管理がとても大変です。

そのような個性的な爪の高齢の方を介護しているみなさんに、

爪管理のコツをお伝えします。

 

 

 

 1、巻き爪の場合の対処法

 巻き爪とは爪の左右の端が内側に巻くように変形している状態です。すごい方だとし正面から見てまるで「の」の字のように巻いている強者もお見掛けしたことがあります。その巻き爪が悪化して指に食い込むと痛み、出血や化膿などえらいことが起きます。ただ巻き爪なだけなら、あまり問題ではないのですが、巻き爪を放置しておくと、食い込むところまで悪化してしまう可能性があります。ですので、食い込むことを予防するために、これ以上巻かないようにするという考え方を持ちましょう。

ちなみに食い込んでしまうと何らかの医療処置が必要なので、看護師か皮膚科医に相談してくださいね。

 

 巻き爪の悪化予防ポイントは

・爪は短すぎず、長めをキープすること(深爪をしない)

 短いと自然に丸くなってしまい巻き爪を助長します。

 

・爪を切るときに、丸く切らず、まっすぐ切ること

 丸く切ることで巻く力を助長してしまいます。爪の先端の形が四角くなるように切ると巻く力を低減させることができます。とはいえ、四角く切った角の部分はとがってしまいますよね。わずかに角を取るように切ったり、やすりがけをしたりしてとがりをなくすとよいでしょう。

 

 高齢の方は、長年爪切りを自分で行ってきているため、切り方の癖がありますよね。

そして、多くの方が爪を短く丸く切る癖がついています。その長年の積み重ねによって「巻き爪→食い込む」という悲劇が引き起こされています。くいこんだ爪の処置のために皮膚科に定期通院するなんてとても大変ですよね。ぜひ切り方の習慣を見直すようにしてください。

 

 2、分厚い爪の対処法

 爪が分厚くなってしまう原因はさまざまですが、

とにかく爪が分厚いせいでひっかかりますよね。靴下や靴や布団やら…何かと爪を気にして生活しなくてはならないのでストレスですよね。

こちらも改善は難しいので、爪が引っかかって爪が取れ、傷ができることを防止するという考え方を持ちましょう。

 

 分厚い爪が取れてしまうのを防止するポイントは

 

・削れるなら削って小さくする

 一般的な爪切りでは到底太刀打ちできないと思うので、ニッパーを使用します。しかしニッパーを使用するのは怖いですよね。だからやらなくていいです。爪やすりでやすりがけをして地道に削ってください。

 できるなら、足湯をしたあとに実施すると爪が柔らかくなり削りやすくなります。入浴やシャワーのあとも適しているでしょう。

 

・保護して引っかかりにくくする

 削るのが怖い、うまくできない、削ってもあまり変わらないという方はガーゼや絆創膏で保護して引っかからないようにしましょう。

そして次の文章を読みましょう。

 

 

 3、怖い爪を「切る」のはやめて、やすりをかける

 爪切りは細かい作業です。介護者世代のみなさま、細かいものが見えづらくなっていませんか?

私も訪問先で「爪切りはよく見えないから肉切ってしまいそうで怖い。」という声を多数耳にします。特に巻き爪や、分厚くなっている爪は切るのが至難の業です。

頑張って切ろうとして肉を切ってしまっては大変です。傷ができて化膿することも考えられます。

 

そこで、怖い爪を自分で「切る」ことはやめましょう。

爪やすりを活用してやすりがけをするようにしましょう。地道な作業のように見えますすが、案外短時間で短くなるものです。

 

 4、怖い爪を「切る」のはサービス事業者に任せる+任せるときのコツ

 

 巻き爪や分厚い爪など怖い爪を「切る」のは利用しているサービス事業所のスタッフに任せましょう。

介護保険サービスはどのようなものを使っていますか?

デイサービスやデイケアで入浴している場合は、入浴後に看護師あるいは介護士に切ってもらいましょう。

訪問看護を利用している場合は、訪問看護師に切ってもらいましょう。

訪問入浴を利用している場合でも同様です。

 

ただ、ここで一つ介護者のみなさんに理解してもらいたいのが、

各サービス事業所も、いつも爪切りできるわけではなく、やれる時とやれない時があるということです。

時間的に人員的に余裕があるときにしかできないという現実があるのです。

 

デイサービスなどを例に挙げると、デイサービスでは日中の利用時間にほぼ全員の利用者さんの入浴支援をしなくてはいけませんね。そのみなさんの入浴に加えて爪のケアはかなり難しい状況です。また爪切りに一人の看護師が取られるとほかの処置に手がまわらないため困った状況になるということです。

そして、爪切りは、仕方がないことなのですが優先順位が後回しにされがちです。入浴後は指定された薬の塗布や、褥瘡(床ずれ)処置が優先されます。

 

私たち訪問看護も、指定された時間の中で入浴介助や体調確認に加えて爪切りとなると時間をオーバーしてしまう可能性があり、その状況によってできる場合とできない場合があります。

 

そこで、介護者のみなさま、3でお伝えしたことを実践しましょう。怖い爪以外の安全な爪はやすりがけをしておきましょう。

そして、デイサービスや訪問看護、訪問入浴のスタッフにこのように伝えます。

 

 

今日は巻き爪になっている足の右の親指と左の小指だけ切ってほしい。そこは自分ではできない。あとの爪は自分でできる限り頑張ったのでよろしく。

 

すると、サービススタッフはこう思います。

 

二本だけ切ればよいのか!それなら入浴後にささっとできるぞ!

 

 

そうなんです。

爪切り全部をお願いされると足だけでも10本なので時間的に無理だと考えてしまうことが多いです。そしてできずにまた来週…。という話になりがちです。

 

このような依頼の仕方、提案の仕方をされると、私たちサービス事業者も

配慮をしていただいているな、と感じられ、快く2本の爪を切ることができます。

 

また、急いで10本の指の爪を切られたがために深爪にされた、肉を切られたというトラブルを予防できます。これが実はよく聞きます。切ってもらえたは良いが、短く切られてしまい、そこが少し伸びたころに皮膚に食い込んだという例はよく伺います。

 

サービス事業所スタッフに、最初から怖い爪2本に集中させることで、このようなトラブルが起こらないよう慎重に丁寧に切らせる、ということがねらいなのです。

 

 

 最後は心理作戦のような提案をしてしまいましたね。

サービス事業所と円滑で良好な関係を築いていくことは介護を楽にしていくうえで重要です。良い関係を築くことで良い結果がもたらされます。

 

ぜひ参考になさってください。

日常のちょっとした工夫で、自力でできる!~車いすのブレーキレバー~

 Aさんは、脳梗塞後の左片麻痺があります。

ベットから車いすなどへの移乗は自力で可能です。

車いすに乗車後は右足を使用して自在に動くことができます。

 

しかし車いすのブレーキを使うとき

右手は手を伸ばせばブレーキレバーを倒せますが

左手は麻痺しているため、ブレーキに手が届きません。

麻痺側の左腕は肘関節が強く体の内側に向かって曲がるような形になっています。

 

そこで、

ブレーキレバーに

サランラップの芯をさしました。

すると

左側のブレーキレバーにささったサランラップを左肘あたりで操作することで

ブレーキを自力でかける、解除することが可能となりました。

ついでに右側のレバーにも同様にサランラップの芯をさしたところ

今までよりも軽い力でブレーキをかけることができるようになり、

ブレーキをかけるときの負担が減りました。

 

上記の方は例です。

こんなかんじで、

車いすのブレーキレバーにサランラップの芯をさしている方、けっこういらっしゃるんですよ!

 

サランラップの芯にかわいらしいカバーをかけて

サランラップの芯らしからぬ素敵な見栄えにしていらっしゃる方も見たことがあります。

 

私は最初に見たときに感動しました。

ちょっとした工夫で

できないことができるようになるんですよね。

このすばらしい、「日常生活の知恵」「介護の知恵」

どこかのどなたかが考え出して、やりはじめたことが広がっているんですよね。

 

介護の世界ではこういうのを「自助具」なんて言ったりしますね。

訪問先で「なるほど~」と思うような工夫をいろいろ見て学んでいる毎日です。

 

思い出したり、また新しい情報を知ったら、書き込んでいきたいと思います。

高齢の方への保湿剤の使い方。~効率的に使って節約する方法~

  徐々に気温が下がってきて、少しずつ空気の乾燥を感じる季節になってきましたね。

 

つい昨日、訪問先で、

高齢の方の足(特にすねのあたり)を見たら、乾燥で粉がふいている…。

もうそんな時期になったのか!乾燥対策をしなくては!と実感しました。

 

肌は一年中、保湿剤を使用して保護してあげるのがベストですが、夏はべたついたり、すぐに汗で落ちてしまうことを理由になんとなく使用頻度が減っていました。今の時期は(保湿剤)塗らないでいいよ、と仰る方も多かったです。

 

でもいよいよ来ましたね。乾燥が目立つ季節。今からの対策が重要です。

 

 

乾燥には、保湿剤の塗布が一番です。

なぜかというと、乾燥すると皮膚のバリア機能がうまく働かず、

そうすると少しの刺激で皮膚が破れたりして傷ができてしまう可能性があるからです。

普段私も、保湿剤のこまめな塗布をおススメしています。

 

ですが、頻繁にいたるところに塗っていると

保湿剤、すぐ無くなりますよね…。

またこれが経済的に痛いところです。

 

そこで効果的にかつ経済的に保湿剤を使用する方法を提案します。

 

まずは、効果的に保湿剤を使用するために重要なことがあります。

 

それは肌に適したタイプの保湿剤を選ぶことです。

 

保湿剤と一言で言っても、さらっとしてべたつかないローションタイプや

こってりとしてしばらく保湿効果が残るクリームタイプなどいろいろありますね。

またワセリンは安価で手に入りやすく、よく店頭で目にしますね。

どのタイプが適しているかを考える必要があるのですが、

簡単な使い分けの考え方があります。

 

それは皮膚の状態から、判断する考え方です。

 

皮膚の乾燥が強ければ、より水分を多く欲している状態なので、

ローションタイプを選びましょう。

 

皮膚が薄いなら、塗るときの摩擦が少なくて済むよう、

ローションタイプを選びましょう。

 

皮膚が過敏ですぐ赤くなってしまうなら

クリームタイプを選びましょう。なぜならローションタイプは使用感がさらっとしている、つまりすぐに気化する(蒸発する)ということなので

アルコールが多少なりとも含まれています。

それが皮膚への刺激となってしまう可能性があるからです。

 

それでもなお、乾燥が目立つ、改善しないのであれば

ローションタイプやクリームタイプの保湿剤を塗ったあとに

ワセリンを重ね塗りしましょう。

 

ワセリンは「保湿剤」ではありません。

ただの油の膜です。「保護剤」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

ですので、粉をふいているような乾燥がひどい場合にワセリンだけを塗っても

皮膚そのものに水分を与える役割はないので、あまり状態は改善しません。

ですので私は、ワセリンは重ね塗りに活用することをおすすめします。

これについては、もう少し先のほうで詳しく解説しますね。

 

ちなみに細かいことを言うと

クリームタイプの保湿剤にもワセリンが混ざっていることがよくあります。

これは水分を与えて、そのあとその水分を逃がさないようにするためにワセリンが入っています。クリームタイプがべたつくのはワセリンのしわざであることも考えられます。

 

上記のような流れで、適した保湿剤を選びます。

 

うまく選べない場合は、訪問看護師などに聞いてくださいね。

また、薬局の薬剤師さんもよく相談にのってくれますので店頭で聞いてみてください。

 

次に、経済的に保湿剤を活用するポイントを挙げていきます。

 

 

1.保湿剤は安価なもので問題なし。質はそこそこ、量重視!

 

 値段が高いとこまめに使う習慣がつかなくなります。量をたっぷり使うために安いものを選びましょう。

私は個人的には大型ドラッグストア、大型日用品店で売っているプライベートブランドのものが安いのでおすすめです。

また、ベビー用品コーナーに陳列されているベビー向け保湿剤もあなどれませんよ。

低刺激であることに加えて、意外と安いです。

 

安価であると保湿効果がイマイチなのでは?と思う方もいると思います。

その対策は下のほう↓4.ワセリンを大活用する。 で述べていますので参考になさってください。

 

 

2.処方の活用をする。

 

1は、市販品を自分で購入するという前提での話ですが、実は保湿剤も薬と同じように処方として医師から出してもらうことができます。

それには医師の診察が必要ですので、受診時に相談してみましょう。

軽度の乾燥では処方に至らないことが多いのですが、たとえば乾燥しすぎて湿疹や傷ができていると、対処が必要なレベルなので処方してもらえる可能性が高くなります。また、症状がひどいと皮膚科にかかってくださいと言われることももちろんあります。

 

しかしながら、保湿剤が処方されたと言っても、小ぶりなチューブ入りのもの1本だけなど、

どうみても2~3日で使い切っちゃうでしょう!という量しか処方されないことがよくあります。

そこで医師に、「〇本、出していただけると助かります。」など希望の本数を伝えたりできるといいのですが、

…言いにくいですよね。

私も、手が荒れており皮膚科に定期的に受診して炎症を抑える塗り薬と保湿剤を処方してもらっていますが、

「先生、多めに出してもらえるとうれしいんですが…。」などとは言えずにもじもじしています。

 

ですので、現実的には処方で多少もらえてラッキーと思っておいて、

あとは市販品で安価で量のあるものを常備しておくのがよいと思います。

 

 

3.お風呂直後に塗る。ローションタイプなら水分を拭き取る前に塗る。

 

保湿剤を塗るタイミングはとっても大切です。

入浴直後は血行が良くなり、皮膚も柔らかくなっているため

保湿剤をぐんぐんと吸収してくれます。

ですので入浴直後に塗りましょう。

入浴は、訪問入浴、訪問看護、ヘルパーさん、デイサービスなどを利用している際に実施しているという方は多いと思いますので、入浴直後の塗布をスタッフに依頼しましょう。

 

さらに、ローションタイプならば

入浴後、タオルで全身を拭く前に塗るといいんです。

つまり、全身ビタビタの状態の時に塗るんです。

手のひらに少し多めにローションを出しましょう。

それを両手で全身に広げます。滑らせるようにささーっと全身なでます。すると驚くほど保湿剤が伸びます。

その後タオルでとんとんと押さえ拭きするように水滴を拭いていきます。

すると、全身保湿剤の薄い膜で覆われたような感じになります。

かなり少ない量で全身に塗れるんです。

体に付着していた水分と混ざって伸びるので、まさに節約になります。

この方法は節約になることに加えて、皮膚が弱い高齢の方にとっては

塗るときの摩擦刺激が少なく済むので、皮膚にも優しいんです。

注意することは、クリームタイプだとこの方法はうまくいかないので、やらないほうがよいです。クリームタイプだと体に残った水分とクリームがうまくなじまないため、伸びません。こびりつくようになって大変なことになります。

ですので、クリームタイプの場合はタオルで水分を拭き取った直後に塗るようにしてください。

 

 

4.ワセリンを大活用する。

 

前述しました通り、ワセリンは保湿剤ではなく、いわば「保護剤」です。

ただの油の膜です。ですので、水分を与える役割はありませんが、

保湿剤によって与えられた水分を逃げていかないように油で蓋をする(保護する)役割は抜群です。

ですので、ローションタイプやクリームタイプの保湿剤を使用したあとに、

乾燥が気になる部分にはワセリンを重ね塗りすることで、

保湿効果が長続きします。

しかし、最大の敵はベタつきがずっと残るということです。

手に塗ると大変なことになりますね。しばらく何も触れません。

対策としては、特に乾燥がひどい場所のみや動作に影響しないような場所(すねや二の腕など)に部分的に使うことをおススメします。

寝たきり度の高い方への使用は良いかもしれません。

 

また、経済的な面でも

安価な保湿剤とワセリンのダブル使いはおススメできます。

一般的に値段が高い保湿剤は、保湿効果が長持ちすることがウリである場合が多く

安価なものはそれに比べ効果が値段相応なことが多いのです。

しかし、安価な保湿剤でもワセリンを重ねることで、保湿効果は格段に長続きします。

なんといっても、ワセリンも安価ですから、高価な保湿剤を買うより

安価な保湿剤とワセリンというセットで常備しておくほうがお得です。

 

個人的な印象ですが、在宅療養をされている方々は

ワセリンを常備しているご家庭が多いですね。

ワセリンはいろいろなことに使えるからかもしれません。

ですので、案外追加で買わなくてご家庭にあるものを使用できるかもしれませんね。

 

 

いかがでしょうか。

これからますます乾燥が気になる季節になります。

一つでも「いいかも!」と思った方法があれば、ぜひ試してみてください。